(東京大学ロゴマーク) 2021年度 東京大学バリアフリーシンポジウム 高等教育における「繋がる支援」 :谷間のない支援を目指して 2022年2月9日(水) 14時から16時30分 開催方法:オンライン配信(事前登録制) 主催:東京大学バリアフリー支援室 ---p1 目次 挨拶「バリアフリーシンポジウムに寄せて」 2 I.これまでの歩み 3 東京大学バリアフリー支援室とは 4 <歴代役員・室長・支所長(副室長)> 5 <バリアフリー支援室略年表> 6 <バリアフリー支援室組織体制> 7 II.シンポジウム資料 9 プログラム 10 講演者等プロフィール 11 講演資料 12 III.(付録)資料 35 学内広報コラム「バリアフリー最前線!」より 36 バリアフリー支援室所在地・連絡先 44 ---p2 「バリアフリーシンポジウム」に寄せて 〔バリアフリー支援室キャラクター『ことだま』が手話で「こんにちは」の挨拶をしているイラスト〕 東京大学理事・副学長  林 香里(はやし かおり)〔顔写真あり〕  本日は、皆様ご多用の中、多数お集まりいただきありがとうございます。  東京大学バリアフリー支援室は、「東京大学憲章」の精神の下、平成16年に設置され、様々な試行錯誤を重ねながら、「バリアフリーの東京大学」を実現すべく歩んでまいりました。これもひとえに、学内外関係の皆様のご支援、ご助言があってのことと、心から感謝申し上げます。  さて、本年度は、「高等教育における『繋がる支援』:谷間のない支援を目指して」というテーマを掲げて公開シンポジウムを開催いたします。 ちょうど、本学では、2021年9月30日に、藤井輝夫総長がUTokyo Compassを発表し、その中では、「対話から創造へ」「多様性と包摂性」「世界のだれもが来たくなるキャンパス」の3つを大学運営の基本理念として掲げております。このような理想を目指す東京大学では、障害の有無はもとより、多様な構成員の存在が本質的に重要な意味をもちます。 本シンポジウムでは、「STEM領域」「障害のある留学生」「相談支援」「大学等の連携」の4つのテーマを設定し、東京大学の障害学生支援における機会の平等への取り組みと課題を提示するとともに、より広い射程で、高等教育機関における支援とはどうあるべきかについての考察も試みます。 知の公共性のもっとも重要な担い手である大学として、高等教育機関における「バリアフリー支援」はどうあるべきか、活動の障害となる制度や施設の「谷間」はどこにあるのか、問題を提起し、これからのよりよい支援に向けて、話し合い、学び合う機会といたしたいと考えております。  ご参加くださった皆様にとって、有意義な時間となりますよう関係者一同、心を尽くして準備してまいりました。どうぞ、最後までご静聴ください。 東京大学バリアフリー支援室長  熊谷 晋一郎(くまがや しんいちろう)〔顔写真あり〕  東京大学バリアフリー支援室のシンポジウムにご参加いただきありがとうございます。  バリアフリー支援室は、学内有識者によるワーキンググループ等における1年間の議論を経て平成14年10月に設置された「バリアフリー支援準備室」の改組拡充により、平成16年4月に発足しました。東京大学で学ぶ学生、教職員からなる全構成員が、障害等を理由に不当な差別を受けることなく、その個性と能力を十全に発揮しうるよう、主に環境側の改善を通じて全構成員の完全参加を実現すること、これが支援室の役割です。平成28年からは障害者差別解消法、改正障害者雇用促進法が施行され、国内外の法理に基づく体系的な環境整備と支援の実施が求められています。  さらに最近は、新しい課題にも直面しています。国際化が進む中、障害のある留学生や、海外からやってくる研究者も増えてきました。理学、工学、医学、生命科学など、実験や実習を伴う場面での合理的配慮には、未解決な部分も多く残されています。大学間のネットワーク構築や民間機関や自治体との連携もますます求められています。今回のシンポジウムでは、こうした新しい課題に対して、既存の社会資源やステークホルダーを繋げながら挑戦しようとする東京大学のバリアフリー支援の現状を紹介し、課題と展望を共有できればと思います。 ---end