---p3 I.これまでの歩み 東京大学バリアフリー支援室とは <歴代役員・室長・支所長(副室長)> <略年表> <組織体制> ---p4 東京大学バリアフリー支援室とは 1.沿革  東京大学バリアフリー支援室は、平成13年設置の「バリアフリーの東京大学」を実現するためのワーキンググループ等における議論を経て平成14年10月に設置された「バリアフリー支援準備室」の改組拡充により、平成16年4月に発足しました。 バリアフリー支援室は、発足当初駒場Ⅱキャンパスの先端科学技術研究センター内に置かれていましたが、支援の急速な拡充に対応するため、平成18年4月に本郷支所を開設、翌年平成19年4月には駒場支所を駒場Ⅰキャンパスへ移転しました。さらに、平成28年11月より柏キャンパスにて週一回本郷支所柏分室を開室しています。現在は本郷(柏)、駒場の2支所1分室体制で、東京大学に在籍する障害のある学生・教職員へのサポートおよびキャンパスのバリアフリー化に取り組んでいます。 2.支援体制  バリアフリーの全学的推進のため、バリアフリー支援室および学内各部局は、「支援の三角形」の形成と強化に努めています。「支援の三角形」とは、原則として大学本部が財政措置を担い、バリアフリー支援室が専門的ノウハウの提供を担い、部局が人的・物的支援を担うという協力体制を指します。 〔右側に、バリアフリー支援室の支援体制を示す「支援の三角形」の図あり。図の説明〕 三つの頂点の上側に「部局、人的・物的サポート」、左下側に「本部、財政的措置」、右下側に「バリアフリー支援室、ノウハウの提供」が配置されていて、各頂点から三角形内部の「障害のある学生・教職員」に矢印が向かっている。 (図終わり〕 3.支援体制の特徴  本学の支援体制には、大きく三つの特徴があります。 一つは、障害のある学生と教職員の双方に支援を行っていることです。他大学ではあまり例をみない、本学独自の取組みといえます。 次いで、バリアフリー支援室運営の中核を担う室員の中に、障害のある当事者が複数名在籍し、自らの経験や知識を生かして有効的な支援を行っていることです。 最後に、「バリアフリー支援」という名称に重きを置く点です。「バリアフリー支援」という名称には、障害のある学生また教職員に対して、私たちの社会が築いているバリア(障壁)こそが問題であるという認識が背景にあります。今の社会で「障害者」とされている人たちに対して、私たちの社会は有形・無形の多くの障壁を築いてしまっています。そうした社会の障壁こそが問題であり、障害者個人に混台の本質があるのではないという基本的な認識に基づいて、「バリアフリー支援」という名称を用いています。   ---p5 <歴代役員、室長、支所長(副室長)> 〔以下、年度、役職名、氏名、所属等の順〕 2004年(H16)、担当役員(室長兼務)渡邊 浩(わたなべ ひろし)、理事・副学長 2004年(H16)~2006年(H18)、副室長、加我 君孝(かが きみたか)、医学系研究科教授 2005年(H17)、担当役員(室長兼務)濱田 純一(はまだ じゅんいち)、理事・副学長 2006年(H18)、担当役員(室長兼務)佐藤 愼一(さとう しんいち)、理事・副学長 2007年(H19)~2008年(H20)、担当役員(室長兼務)、平尾 公彦(ひらお きみひこ)、副学長 2009年(H21)、担当役員、佐藤 愼一(さとう しんいち)、理事・副学長 2009年(H21)~2011年(H23)、室長、池田 信雄(いけだ のぶお)、総合文化研究科教授 2009年(H21)~2010年(H22)、本郷支所長、松井 彰彦(まつい あきひこ)、経済学研究科教授 2009年(H21)~2010年(H22)、駒場支所長、福島 智(ふくしま さとし)、先端科学技術研究センター教授 2010年(H22)、担当役員、小島 憲道(こじま のりみち)、理事・副学長 2011年(H23)~2012年(H24)、担当役員、武藤 芳照(むとう よしてる)、理事・副学長 2011年(H23)、本郷支所長、丹下 健(たんげ たけし)、農学生命科学研究科教授 2011年(H23)~2012年(H24)、駒場支所長、深代 千之(ふかしろ せんし)、総合文化研究科教授 2012年(H24)~2014年(H26)、室長、丹下 健(たんげ たけし)、農学生命科学研究科教授 2012年(H24)~2013年(H25)、本郷支所長、若原 恭(わかはら やすし)、情報基盤センター教授 2013年(H25)~2014年(H26)、担当役員、長谷川 壽一(はせがわ としかず)、理事・副学長 2013年(H25)~2016年(H28)、駒場支所長、中澤 公孝(なかざわ きみたか)、総合文化研究科教授 2014年(H26)~2018年(H30)、本郷支所長、西出 和彦(にしで かずひこ)、工学系研究科教授 2015年(H27)~2016年(H28)、担当役員、南風原 朝和(はえばら ともかず)、理事・副学長 2015年(H27)~2016年(H28)、室長、深代 千之(ふかしろ せんし)、総合文化研究科教授 2017年(H29)~2020年(R2)、担当役員、松木 則夫(まつき のりお)、理事・副学長(2020年から大学執行役・副学長) 2017年(H29)~、室長、熊谷 晋一郎(くまがや しんいちろう)、先端科学技術研究センター准教授 2017年(H29)11月~2019年(R1)10月、駒場支所長、月脚 達彦(つきあし たつひこ)、総合文化研究科教授 2019年(R1)~、本郷支所長、金道 浩一(きんどう こういち)、物性研究所教授 2020年(R2)~、駒場支所長、松田 恭幸(まつだ やすゆき)、総合文化研究科教授 2021年(R3)~、担当役員、林 香里(はやし かおり)、理事・副学長 ---p6 <バリアフリー支援室略年表> 平成13年6月 「バリアフリーの東京大学」を実現するためのワーキンググループ設置 平成14年6月 東京大学バリアフリーワーキンググループ設置 平成14年10月 バリアフリー支援準備室開室(駒場IIキャンパス先端研3号館) 平成15年3月 「東京大学憲章」制定 平成15年8月 「東京大学における障害をもった学生の修学の支援実施要項」制定 平成15年9月 第1回東京大学バリアフリーシンポジウム「高等教育とバリアフリー」開催 平成16年3月 東京大学バリアフリーワーキンググループ解散 平成16年4月 バリアフリー支援室発足(バリアフリー支援準備室から改組) 平成16年9月 「東京大学における障害をもった学生の修学の支援実施要項」改正、「東京大学における障害をもった教職員の支援実施要項」制定 平成17年9月 第2回東京大学バリアフリーシンポジウム「東京大学のバリアフリー―現状と課題」開催 平成18年4月 バリアフリー支援室本郷支所開設(理学部旧1号館) 平成19年4月 バリアフリー支援室駒場支所、駒場Iキャンパス8号館へ移転 平成20年11月 バリアフリー支援室新体制ワーキング設置 平成21年3月 バリアフリー支援室新体制ワーキング解散、「東京大学バリアフリー支援室規則」制定 平成21年4月 専任の室長と本郷・駒場両支所長を置くバリアフリー支援室新体制の発足 平成21年12月 「東京大学における障害のある学生の修学の支援実施要項」改正、「東京大学における障害のある教職員の支援実施要項」改正 平成22年4月 「東京大学バリアフリー支援室規則」改正 平成22年6月 バリアフリー支援室本郷支所移転(学生支援センター内) 平成22年12月 第3回東京大学バリアフリーシンポジウム「バリアフリーの未来を拓く―東京大学におけるバリアフリー支援とバリアフリー雇用 その現状と展望―」開催 平成24年3月 第4回東京大学バリアフリーシンポジウム「大学の防災とバリアフリー」開催 平成25年4月 「東京大学におけるバリアフリーの推進に関する指針」制定、「東京大学における障害のある学生の修学の支援実施要項」廃止、「東京大学における障害のある教職員の支援実施要項」廃止、「東京大学バリアフリー支援室における学生及び教職員の支援実施要項」制定 平成26年11月 第5回東京大学バリアフリーシンポジウム「高等教育機関における機会均等への挑戦―『バリアフリーの東京大学』は実現したか―」開催 平成27年7月 「障害者差別解消法に向けた対応検討会議」設置 ---p7 平成28年3月 「障害者差別解消法に向けた対応検討会議」の解散、「東京大学における障害を理由とする差別の解消に関する対応要領」制定、「東京大学における障害を理由とする差別の解消に関する対応要領の留意事項」制定、「東京大学障害者差別事案解決委員会」の設置、「東京大学障害者差別事案解決委員会規則」制定 平成28年11月 バリアフリー支援室本郷支所柏分室開設(柏キャンパス新領域基盤棟※週1回) 平成30年11月 第6回東京大学バリアフリーシンポジウム「東京大学バリアフリー支援室15年の歩みと今後の課題―インクルーシブ社会における包括的支援×大学―」開催 平成30年12月 「東京大学におけるバリアフリー推進に関する指針」改正、「東京大学バリアフリー支援室規則」改正 <バリアフリー支援室組織体制> 〔東京大学バリアフリー支援室組織図あり。図の説明〕 担当理事の下に室長がいて、室長の下に室員がいます。その下に本郷支所、駒場支所があり、本郷支所には本郷支所長がいて、専任教員・支援コーディネーター・事務職員が配置されています。駒場支所には駒場支所長がいて、専任教員、支援コーディネーター・事務職員が配置されています。本郷支所の下に柏分室があり、支援コーディネーターが配置されています。 バリアフリー支援室にはバリアフリー支援連絡会議が設置され、会議のメンバーは室長、担当理事、各支所長、室員、本部関係部長及び関係課長、各部局支援実施担当者、室長指名者(専門家等)によって構成されています。 また、バリアフリー支援連絡会議のもとに、さらに支援促進検討部会、施設改善検討部会、雇用改善検討部会が設置されています。 連携・協力機関として、本部事務関係部署(教育・学生支援部、人事部、財務部、施設部)、相談支援研究開発センター(精神保健支援室、コミュニケーションサポートルーム、学生相談所、留学生支援室{グローバルキャンパス推進本部}、なんでも相談コーナー、ピアサポートルーム)、教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター、先端科学技術研究センターバリアフリー系があります。 また、支援学生団体等、外部専門家、外部機関等とも連携・協力しています。 〔図終わり〕 ---end